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管理人 : 松浦明宏
近況・雑感
夏休みにはいれば時間もできて、HPをアップできるかと思っていましたが、
考えてみれば、夏休みにこそまとまった仕事ができるわけで、
結局、そちらの方に時間がとられてしまい、HPの方はお留守になりがちです。
去年も同じようなことを言って、夏休みにはほとんどHP作りからはなれていた記憶がありますが、
今年はそういうことにならないようにしようとは思っています。

第一弾として、申しわけ程度にではありますが、とりあえず旧HPからの移行や更新などを少々行ってみました。

文献検索、テキスト等のリンク集のアップデイトを行っているうちに、
H.Diels編集のシンプリキオスのアリストテレス注解(自然学)がネット上で無料で閲覧・ダウンロードできるとわかり、何とも驚きました。昨年度末に著書の原稿を書いていたときにこのことを知っていればなあ、と今になって思います。時代はどんどん進んでいるのですね。

そういえば、この前の2月あたりにその本を図書館から借りてきてそのまま返してなかった。返さなければ・・・。しかし、その本は私の部屋の中の一体どこにあるのだろう。本の山に埋もれていると、一冊の本を探すのがとても大変です。でもがんばって探して返します。

同じ頃、同じ目的でS先生から借りた別の本を、返却するよう、最近、S先生から催促されました。催促されるまで完全に忘れてしまっていました。私より定年間近のS先生の方が物覚えがいいというのはどうしたことか。気をつけなければ・・・。

話をもどしますと、シンプリキオスの注解が閲覧できるなどということは、研究者の方々にとっては既に常識なのかもしれず、私は時代に取り残されているのかもしれませんが、いちおう、遅まきながら見つけましたので、リンク集の中に加えておきました。

それにしても、不思議なのは、ネット上もしくはPCの画面上で読む長文は、最後まできちんと読んだためしがないということです。本腰を入れて読もうと思った時には、紙の上に文字を印刷したものを読むことになります。これは、ひょっとすると私だけなのかもしれませんが、何となく、不思議な気がします。PCの画面上で文字を読むときの心理と、紙に印刷して読むときの心理とが違っているのでしょうね、きっと。具体的にどういうふうに違うのか、つまり、なぜPC上の長文は本腰を入れて読む気にならないのかは、よくわかりませんが、オンラインで文章を読んでいるときには、何か落ち着かない気が私はするのです。

他方、自分が文章を書くときはワープロを使って長文を書くことができるし、このHP(ブログ)にしても、PCの画面上で書いているわけですが、それでも、書いたものを画面上で見ているときと、それを印刷した時とでは、「雰囲気」が違っている。実際、ワープロの画面上では「これでよし」と思った文章を印刷して読んでみると、どうも気に入らなかったり、まったくおかしなことを書いていたりして、やはり、書き物の場合にも、PC上と紙上とでは違うような気がします。

それでも、検索や大雑把な調査が目的のときには、どう考えても、電子化されたものの方が速く結果が得られますから、紙媒体も電子化されたテキストも、それぞれの利点があって、共存していくのでしょうね。将来的に、「紙媒体のものを電子化する」という方向へ進んでいくことは間違いありませんが、「電子化された書籍や論文だけしか出版されなくなる」という状況は生じないのではないかと思います。やはり、両方とも必要なのではないかな。

だからどうした、と言われそうですので、このへんでHPから退散して、勉強を再開することにします。
by matsuura2005 | 2005-08-12 17:53
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