管理人 : 松浦明宏
学術系ブログ
「学術系ブログの情報サイト」の開設

学術系ブログというカテゴライズの仕方があったということを、私は知らなかったので、このサイトの開設に何か勇気づけられた気がしました(管理人さん、リンクを貼っていただいて、どうもありがとうございました)。
上記ブログの「このサイトの目的」でも一部触れられていますように、ブログというのは、情報の保存、発信、双方向型議論の可能性、簡単に投稿できる(特別なソフトや知識は不要)、といった側面に目を向ければ、研究や教育等、学術目的の活動のツールとして、かなりの可能性を秘めていると思います。しかし、確かに、まだ、「市民権」を得ているとは言えないようです。「ブログであるという理由だけで軽視されかね」ない状況がないとは言えないでしょうから。

ちなみに、少し話はズレますが、ブログに関して最近読んでいる本の中に、ブログにも大別して「ダイアリー型ウェブログ」と「データベース型ウェブログ」という二種類あるという話がありました(山下、川浦、川上、三浦『ウェブログの心理学』、NTT出版、2005年3月、67ページ、117ページ等)。

ダイアリー型の方は、「日付け単位で個人的な事実を記録することに重点を置く」、「自己開示とそれにもとづく相互交流サイクルを重視する」等の特徴があるとされ、他方、データベース型の方は、「トピック重視で、より社会的事実の記録に重点を置く」、「情報提供とそれにもとづくコミュニティーでの知識共有サイクルを重視する」等の仕方で特徴づけられています。ただし、もちろん、「この二つのタイプに明瞭に区別されるものではなく連続的な総体としてとらえられる」とあります(68ページ)。

私が自分のブログ(ウェブログ)を見てみると、どちらかというとデータベース型なのかなと思いますが、それでも、やはり、そう単純に割り切れるものではなさそうです。自分が日付単位ではなく書いている(かなり間隔を置いて書いている)こと、特に研究ノートやエッセイなどは、「社会的事実」というよりはむしろ「個人の意見」に近いものを書いていることになるのでしょうから、その意味では、「日付単位ではなく個人的事実を記録している」ということになるのでしょう。しかし、そうする中で、ある特定の専門分野の中での共通の話題について触れているとすれば、その意味では、同時にまた一種の「社会的事実」を記録しているということにもなるのでしょう。

ブログというものがどういうものなのか、私にはまだよくわからないわけですが、何であるかがわからなければ使えないというものでもありませんし(それが「ツール」というものでしょう)、一般的なネチケットを守りさえすれば、こういうふうに使わなければならないというルールがあるわけでもないのでしょうから、当分は、このブログを使っていきたいと考えています。もちろん、このツールをより効果的に使うために、ブログの持つさまざまな性質についても考えていきたいと思っています。
by matsuura2005 | 2005-07-13 07:42
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